2025/06/04

オフィスで使える静音メカニカルキーボード完全ガイド

「カタカタ音が気になって...」そんな悩み、解決できます

メカニカルキーボードの快適な打鍵感は魅力的だけど、オフィスで使うには音が気になる。そんな経験はありませんか?弊社のような開発チームでさえ、自分のメカニカルキーボードの打鍵音は気持ちいのに、他人の「カタカタカタ」という打鍵音は気になってしまい、集中できない時があります。

人に迷惑だからといって、オフィスでメカニカルキーボードを使うのを諦める必要はありません。最近は技術進歩により、メカニカルキーボードの心地よい打鍵感を保ちながら、図書館並みの静かさを実現できるようになりました。静音キーボードなら、オフィス環境でも周囲に配慮しつつ、快適な入力体験を両立できます。

キーボードを静音化する3つの方法

メカニカルキーボードを静かにする方法は、大きく分けて3つあります。

  1. 静音スイッチを使う方法:キーボードのスイッチ自体に静音機能が組み込まれているタイプです。最も確実で効果的な方法ですが、キーボードを購入する時点で静音スイッチ対応のものを選ぶ必要があります。静音キーボードとして設計された製品の多くがこの方式を採用しています。

  2. 既存のキーボードを改造する方法:今使っているカスタムキーボードにスポンジやフォームを追加して静音化する方法です。DIYが好きな方には楽しい作業ですが、手間と時間がかかり、また仕上がりにもムラが出やすいのが難点です。

  3. 外付けの静音対策:デスクマットを敷いたり、キーボードの下にクッションを置いたりする方法です。シンプルで手軽ですが効果は限定的です。

今回は、最も効果的な「静音スイッチ」を中心にご紹介していきます。

静音スイッチの仕組みと選び方

通常のメカニカルキーボードは、キーを押した時と離した時に「カチッ」という音がします。静音スイッチは、この音を出す部分にゴムやシリコンのクッションが付いていて、衝撃を吸収してくれます。

Cherry MX Silent Redはいわゆる赤軸とほぼ同等の打鍵感でありつつ、クリック感がない静音スイッチの定番です。軽い力で押せて、打鍵音も45dB程度に抑えられています。これは普通の会話の半分程度の音量で、オフィスでも全く問題ありません。静音キーボードの標準的な選択肢として多くの製品に採用されています。

Gateron Silent RedはCherry MXよりも滑らかな押し心地で、コストパフォーマンスも優秀です。最近人気が高まっており、カスタムキーボード愛好家からも高い評価を受けています。

ちょっと贅沢をするならTTC Frozen Silent V2がおすすめです。高級スイッチメーカーの製品で、静音性と打鍵感の両方にこだわって作られています。

おすすめの静音キーボード

Keychron Q5 Maxは、プログラマー/エンジニアに特におすすめの静音キーボードです。テンキー付きの96%レイアウト(104キーボードをベースに、使用頻度の低いキーを減らし、キー配置をコンパクトにしたキーボード)で、数値入力が多い方にも対応できます。無線接続対応で、QMKファームウェアにも対応しているので、自分好みにカスタマイズできます。ホットスワップ対応なので、後からスイッチを変更することも可能です。

コストを抑えたい場合はKeychron K2が良いでしょう。コンパクトな75%レイアウトで、自宅とオフィスの両方で使えます。無線・有線両対応なので、バッテリーが心配な時は有線で使うこともできます。

静音マウスと組み合わせて完璧な環境に

静音キーボードを導入したら、マウスも静音にしたくなってしまいます。クリック音も意外と気になるものです。

Logitech MX Master 3S

Logitech MX Master 3Sは、開発者向けの機能が充実した静音マウスです。精密なトラッキングで細かいUI調整も楽々。そしてスクロールがとにかく速いです。カスタムボタンで作業効率もアップします。

Logitech M220 Silent

予算重視ならLogitech M220 Silentがおすすめです。90%の騒音削減を実現していて、電池寿命も18ヶ月と長持ちです。

beekeeb社の静音キーボードアプローチ

実際に開発チームメンバーも使用したした、代表的な静音キーボードをご紹介します。

弊社も静音性にはとても気を使っています。特に分割型キーボードは、一般的なキーボードよりも音が響きやすい構造になりがちなので、設計段階から工夫しています。

Piantor Proでは、ロープロファイルスイッチを採用することで、キーの移動距離を短くし、音を抑えています。さらに、Lowprokb社のAmbients Twilight Silent Choc v1 スイッチを選択することで、驚くほど静かに使用できます。36キーというミニマル構成も、打鍵音を小さくするのに一役買っています。

また、ロープロファイルキーボードは、従来のメカニカルキーボードよりも薄型で、デスクスペースもコンパクトに保てます。

Piantor Proはホットスワップ対応なので、最初は普通のスイッチで慣れて、後から他の静音スイッチに変更することもできます。この柔軟性は、カスタムキーボードならではの利点です。オフィス環境に合わせて調整できるのは、実用的だと自負しております。

縦型スタッガード配列による静音効果

また、弊社の分割型キーボードでは、縦型スタッガード配列を採用しています。これは、各指の長さに合わせてキーを縦方向にずらした配置で、指の動きが自然になります。

この配列により、指の力の入れ方が均一になり、結果として打鍵音も均一で静かになります。従来のスタッガード配列では、小指などで強く押しがちなキーも、縦型スタッガードなら適切な力で入力できます。

キーボード専門店としての静音化サポート

弊社はキーボード専門店として、お客様の静音化ニーズに幅広く対応しています。既存のキーボードのキースイッチ交換による静音化改造や、完全な静音キーボードの販売など、様々なソリューションを提供しています。

キーボードの静音化は、想像されるより高額ではありません。

お手軽な静音化なら、Keychron K2に静音スイッチと静音マウスの組み合わせで、すぐに効果を実感できます。

本格的な静音化環境を目指すなら、分割型キーボードと高級静音マウスの組み合わせで、最高レベルの快適性を実現できます。

オフィスやチーム全体の生産性向上や、同僚など周囲の方への気遣いを考えれば、静音化に投資する価値はあります。静かで快適な開発環境は、コードの品質向上にもつながるはずです。